建築学科はむしろ文系なのか?
在学生に聞いてみた

在学生に
聞いてみた

  • 理工学研究科/工学専攻/建築学プログラム
  • 研究室:研究室:計画分野/朴・増留研究室
  • 研究テーマ:日本の現代建築における構造デザインについて
Q1:鹿児島大学に入学した理由・建築学科を選んだ理由を教えてください。
県外の大学入試が残念ながらダメだったので、地元の鹿児島大学に入学しました。建築学科を志望した理由は、幼いころからものづくりが好きで、高校時代に空間づくりに興味を持ったからです。
Q2:研究室の専門分野の特徴を教えてください。
建築と都市のデザイン理論の研究室です。その中で私は、形態分析という手法を用いて、建築家の作品事例を、形態に着目して分析する研究を専門としています。それぞれの建築家の設計手法や特徴が読み取れて面白いです。
Q3:研究テーマを教えてください。
日本の戦後の現代建築における構造デザインについて研究しています。研究の対象作品ではないのですが、国立代々木競技場(1964)や大阪万博お祭り広場大屋根(1970)、せんだいメディアテーク(2000)など、有名な建築作品にも構造体が建築のデザインに深く関係している建築作品が多数あり、とても興味深いです。
Q4:大学で学んだことで印象的な授業やエピソードを教えてください。
自分自身、完全な理系タイプだと思って工学部に入学したのですが、建築を学んでいると、文化・歴史・社会・芸術など様々な分野が絡んできて、「むしろ文系かな?」と思うことがあります。英語の建築の本を読んだり、設計の対象敷地の歴史を調べるために古文書を読んだり、ゴシック建築・ルネサンス建築など建築の世界史を学んだり。高校時代の勉強のすべてが活きてきます。
Q5:鹿大建築学科に入って良かったと思うこと、また、魅力を教えてください。
建築は風土や歴史が深く関わってくるので、地元鹿児島で学べたことがとても有利だったと思います。また、建築のプロジェクトやイベントを通して社会に携わる機会も多いので、鹿児島に貢献でき、やりがいがあります。
Q6:鹿大建築学科に入って大変だったこと、苦労したことを教えてください。
大変なことばかりです(笑)。建築の勉強(特に設計課題)を本気でやるには、時間とお金と労力がかなり要ります。そこに楽しさとやりがいを見いだして、友人に負けないような作品づくり、知識量を追い求めています。
Q7:学内外で取り組んでいること
(サークル、インターンシップ、ボランティア、社会活動など)について教えてください。
県内外の建築設計事務所にお世話になり、インターンシップやアルバイトを通して、模型制作や実際の設計プロジェクトのサポートを行っています。
Q8:鹿児島での学生生活について、ふだんの過ごし方や大学の周辺環境、鹿児島の地域性などについて教えてください。
鹿児島出身なので、あまり他県との比較ができないのですが、大学のキャンパスが市街地にあるのは一つメリットだと思います。鹿児島中央駅など主要な場所からアクセスもしやすいですし、生活もしやすい、遊びにも行きやすいです。また、市外の観光地や離島があるので、県内でも少し違った環境への研修・旅行も楽しめると思います。
Q9:これから学びたいこと、将来の夢を教えてください。
まずは必死に建築設計の実務を学ぼうと思っています。行く行くは鹿児島を拠点として設計活動をし、鹿児島の街づくりに貢献していきたいです。また、鹿児島の人々に建築への興味を持ってもらえるような活動もしていきたいです。よい街づくりには、一般市民の建築への理解が欠かせないと思うのですが、鹿児島県民の建築への関心は特に低いように感じるので、、、。
Q10:これから鹿大建築学科を目指す高校生たちへ
メッセージやアドバイスをお願いします。
高校時代の勉強・部活・学校行事などの経験はどれも将来どこかのタイミングで活きてきます。無駄だと思わずに、全力でやってみてください。その中で自分が一番興味を持ったこと・やりがいを感じたことから将来の展望を持ち、伸ばすとよいと思います。特に建築は個性が大事です。自分の個性を建築で表現してみたい方は、ぜひ鹿大建築へ!