設計は楽しい。でも、楽じゃない。
在学生に聞いてみた

在学生に
聞いてみた

  • 理工学研究科/工学専攻/建築学プログラム
  • 研究室:計画分野/朴・増留研究室
  • 研究テーマ:建築家松井宏方の資料について
Q1:鹿児島大学に入学した理由・建築学科を選んだ理由を教えてください。
鹿児島大学を選んだ最大の理由は、建築士だった祖父が鹿児島大学建築学科の出身だったことです。私の物心がつく頃には祖父は仕事を引退しており、残念ながら働いている姿を直接見ることはありませんでしたが、祖父の仕事について話を聞く機会が多く、建築という分野に興味を持っていたため、建築学科を選択しました。
Q2:研究室の専門分野の特徴を教えてください。
建築と都市のデザイン理論の研究室で、優れた建築デザイン・都市デザインとは何かについて研究し、得られた知見を実際の設計に活用しています。
Q3:研究テーマを教えてください。
イタリアや鹿児島で活躍した建築家でもあり鹿児島大学建築学科の教授でもあった松井宏方先生の遺した建築資料について研究しています。松井先生の建築資料は図面資料だけでなくスケッチや写真、授業に使ったとみられる資料等も多く遺されており、それらを紐解くことで松井先生の建築家として歩みを知るとともに、そこから建築手法や建築に対する考え等を日々学んでいます。
Q4:大学で学んだことで印象的な授業やエピソードを教えてください。
最も印象的な授業は、建設現場やコンクリート工場等の見学です。授業で学んだことが実際の現場でどのように行われているのかを自分の目で見て、授業だけでは学びきれていなかったことを改めて学ぶことができました。さらに、2年次の学外実習では関西の様々な時代・デザインの建築を多く見て回り、新たな建築の魅力を発見するきっかけになったと思います。
Q5:鹿大建築学科に入って良かったと思うこと、また、魅力を教えてください。
鹿児島大学は市街地にキャンパスがあるという少々特殊な立地にあります。そのため、大学近隣の方々と接する機会も多く、市民を対象としたイベントや協働するプロジェクト等が多いと感じます。学生時代にプロジェクト等を通して社会に関わる経験を積むことで、後々の建築人生にも活かされていくと思います。
Q6:鹿大建築学科に入って大変だったこと、苦労したことを教えてください。
設計の授業や研究室のプロジェクトなどで、課題提出前のスケジュール管理が上手くいかず、時間が十分ない中で成果物を仕上げたことです。
課題の数をこなすことで、スケジュール管理の力が身に付いたと思います。
Q7:学内外で取り組んでいること
(サークル、インターンシップ、ボランティア、社会活動など)について教えてください。
これまでの学外での取り組みとして、2回のイギリス留学(計約1年)を経験しています。英語学習を目的として渡英しましたが、ヨーロッパでは英語学習だけでなく様々な歴史的かつ伝統的な建築に触れる機会も多くありました。さらに、多国籍の人々と関わることで、思考の柔軟性や積極性等を学び身につけることができました。
Q8:鹿児島での学生生活について、ふだんの過ごし方や大学の周辺環境、鹿児島の地域性などについて教えてください。
市街地にあるキャンパスなので大学周辺のアパート・マンションは徒歩圏内に飲食店、スーパーマーケット、コインランドリーなどがある場所が多く日常生活を送る上で大きな不便さは感じないと思います。また市電も通ってるので様々な場所へのアクセスも良く遊びにも行きやすく、少し足を伸ばせば武家屋敷群などの伝統的な街並みが残る場所や離島などにも行けるため様々な地域性を体験できます。
Q9:これから学びたいこと、将来の夢を教えてください。
今までに引き続き、人々にとって使いやすく居心地の良い建築とは何かを考えつつ、設計の実務について学んでいきたいです。将来は、自分の英語スキルを活かして多国籍の人々と関わりながら設計に携わりたいと思っています。
Q10:これから鹿大建築学科を目指す高校生たちへ
メッセージやアドバイスをお願いします。
大学生活は、勉学だけでなく人との繋がりやスキル習得、多種多様な経験ができる絶好の機会です。今まで全く興味や関わりのなかったことの中から、自分に最適でやりがいのあることが見つかることもあります。なので、あらゆる機会に対して全力で取り組み、自分のしたいこと・やりがいを強く感じるものを見つけ、それを磨き、身につけて、自分にしかできない自分ならではの建築を追い求めていってください。