塩屋研究室
2020.03.14

塩屋研究室

研究室は、次世代の鉄筋コンクリート構造の耐震構造と次世代の木質構造の開発を行っています。6年前から木質構造の研究に着手しています。
我が国では木造と言えば、木造住宅が殆どを占めてきました。関東大震災と戦時中の空襲による戦災を理由に、木造で大型の建築が建設されてきませんでし た。しかし、戦後、大量に植林された杉や檜が伐採期に入り、二酸化炭素削減の追い風もあり、木材を使って、木質構造により大規模の建築を建設する黎明期が到来してきています。木質材料の弱点である硬不足と強度不足と補うために、リサイクルの安価な鉄筋をスギ集成材に繊維のように挿入・接着して、硬さを6〜8倍に、強さを3倍に増加させる鉄筋集成材構法と設計方法を開発して、第1号の建物を建設しています。現在は、鉄筋集成材構法と、新たな直交スギ集成板(CLT)を組み合わせた耐震壁の開発も開始し、来年の第2号棟の建設を目指して設計を開始しています。

Name:
塩屋 晋一
Job title:
教授
Field of study:
建築構造/木造・鉄筋コンクリート
Profile:
次世代の木質構造に関する研究,制震性能を部材内部に内蔵する次世代鉄筋コンクリート構造の研究