倉原 拡大
2020.04.07

倉原 拡大

鹿児島大学で過ごした6年間で得たこと、思うこと。

倉原 拡大

鹿児島県出身

2018年3月修了

私は福岡の建築設計事務所で働く設計職1年目です。私が大学・大学院で過ごした6年間は、自分の人生にとって、大きく意味のある時間でした。そんな私が過ごした日々について、私の経験を踏まえお話ししたいと思います。
【鹿大工学部で得たもの】
私が鹿大工学部で得た、①人とのつながり、②本質を見極める、の2点について説明します。
①人とのつながり
工学部は他の学部と比べ、人とのつながりが強いです。それは、難しい課題を教え合いながら乗り越えたり、グループ作業や研究など、人と協力しながら行う作業が多いからだと思います。そうして得た繋がりは、大学卒業後も続いていくし、大事にしています。卒業した現在も、定期的に学生時代の友人に会い現状報告や相談などをしています。
②本質を見極める
大学を卒業する為には、卒業論文を書かなければなりません。卒業論文を書くために一人一人違うテーマを持ち研究を行います。研究は通常の課題と違い、与えられる問題も決まった答えもありません。研究の背景・目的・方法を思索し、立てた仮説を道しるべに、フィールドワーク・データ収集・実験などを繰り返し、論文を完成へと近づけていきます。就く職種によっては、研究の内容と関連しない事も多くあります。しかし、研究を通して培われた「論理的思考」と「本質を見極める力」は、これからの人生に大きく役立ちます。世の中は単純ではありません。あらゆる事柄が複雑に絡んで問題が生じます。そうした時でも問題の本質を見極め思考し、惑わず進める力を培えたと思います。
【卒業して思うこと】
最後になりますが、少しだけ私の話をしたいと思います。
私が大学1年の時、ある先輩から「これから2年、3年と学年が上がるにつれて、講義・課題も難しくなるから大変だよ」と言われました。確かに、工学部は他の学部と比べ、進級時に留年する人は一定数います。そうしたことも含め、大変なのかと受け取りました。実際、学年が上がるにつれて、忙しく大変になります。ですが、私は大学1年から大学院2年の卒業に至るまで、常に毎年が、右肩上がりに一番楽しく充実していました。
それが私の自慢であり、鹿児島大学工学部・理工学研究科の先生方や、共に過ごした同期や先輩や後輩、そして過ごしやすく学びやすい環境づくりのおかげだと思います。
声を大にして言います。ぜひ、鹿児島大学工学部へ。明るく楽しく充実した日々をつくってみませんか。

倉原 拡大